2008年3月9日日曜日

力加減

どうですか?
うまくいきましたか?

歯ブラシを歯に押し当てる力加減は大変重要です。
これはたとえ秤で試してみたとしても、
同じ力をキープするのはなかなか大変なことです。
では、これを少しでも楽にするために、
どのようなことが考えられるでしょうか?

一番大切なこと、それは、歯ブラシの「持ち方」です。

あなたは鉛筆や筆で字を書くことができますね。
特に筆を使う場合には力加減に気を使うでしょう。
歯ブラシも同じです。
つまり、力の管理をうまく行うためには、
歯ブラシを「鉛筆持ち」することが大切です。

今まではどのような歯ブラシの持ち方をしていましたか?
ぎゅっと握っていませんでしたか?
今までずっとやってたんだからいいじゃん」と
思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「今日から鉛筆を手のひらに握って字を書きなさい」と
命令されたら今まで通りに字が書けるでしょうか?
筆圧を完全にコントロールできるようになるまでには、
相当時間がかかるでしょう。
鉛筆持ち」というのは、器用に道具を扱うことの出来る、
非常に優れた手の使い方なのです。

では、「鉛筆持ち」で歯ブラシを持って、
力加減をしてみて下さい。
うまくできるでしょうか?

ハミガキのコツ

」の上で「毛先」を動かさずに「キュッキュッ」と
できるようになりましたか?
なかなか難しいかもしれませんね。

細かい説明を加えてゆきます。

まず第一に、
まず歯の表面に歯ブラシを直角に押し付けて、
毛先の表面にピッタリくっつくようにして下さい。
押し付ける力加減が非常に大切です。
程よい力で歯ブラシを歯に押し付けることができると、
歯ブラシの毛の「弾力」によって、
歯ブラシの毛がキレイに歯の曲面に沿って並びます。
これを狙いを定めて出来るようになることが、
ハミガキの第一歩と言っても良いかもしれません。

布でものを磨くときに置き換えてみて下さい。
指先を磨きたいところに押し当てますね?
適当に振りかざしたりしないでしょう?

このとき、歯ブラシを歯に押し付ける力は、
200g程度と言われています。
私見ですが、150−200gが適当と思います。
この強さはなかなか測定が難しく、
歯ブラシの選択によっても最適な圧力に違いが出ます。
もしも、キッチンスケールなどが手元にあるようであれば、
歯ブラシを押し付けてみて、大体の力加減を体感してみて下さい。

2008年3月6日木曜日

プラークの落とし方

もしも、「」がお口の外にあったなら、
布で磨くのがもっともキレイになるはずであると、
少し前に書いたのを覚えていますか?

ツルツルの表面に、しつこい油汚れのようなプラークが付いています。
目の細かな布で絡めとるようにして拭き取ってしまうのが、
キレイにするもっとも確実な方法です。
しかし、お口の中ではうまくいきません。

だから、皆さんが使っている「歯ブラシ」が、
お口の中にある「」を磨くのにもっとも適しているのです。

では、「布で磨く」ように「歯ブラシ」を使うにはどうしたら?
大振りは絶対にダメ」と注意しました。覚えていますか?
歯ブラシはタワシのような道具ですから、
とても目の粗いものです。
目の粗いもので大きくこすっていても、
まわりじゅうを引っ掻き回すばかりで、
プラークはなかなかからはがれません

ですから、

歯ブラシ」の「毛先」を歯の表面に直角に当てて、
できるだけ細かく「毛先」で「」を揉むように動かして、
プラークを歯の表面からとにかくはがしましょう

はがれたプラークは、お口をゆすげば簡単に流れます

つまり、「歯ブラシ」を
ほうきのように「ザッ、ザッ」と使わず、
布を指で押し付けて磨く要領で、
毛先」で「キュッ、キュッ」と歯を押すつもりで、
歯ブラシを動かして下さい。
ブラシなのでどうしても大きく動かしてしまいますが、
実際には毛先はほとんど動かさず
歯の表面に直角に当てたまま、
とにかくその場の「プラーク」をほじくって下さい。

この動きを、
前歯」で「」を見ながら、1分間やってみましょう。

どうですか? 説明どおりにできましたか?
細かな動きは最初のうちはなかなか馴染まないかもしれません。
辛抱強く続けてみて下さい。

次回以降、もっと詳しく動かし方を説明します。

2008年3月5日水曜日

歯の汚れ

ハミガキをして落とさなければいけない
歯の汚れ」ってどんなものでしょうか?

これは、
歯垢」とか「プラーク」と呼ばれます。
最近では「バイオフィルム」という呼ばれ方をするようにもなりました。
ここでは「プラーク」と呼ぶことにしようと思います。

プラークはお口の中のバイ菌や食べ物のかすから出来ています。

お口の中にはどんなにキレイにしていても必ずバイ菌がいます
歯の表面に付くバイ菌は、それぞれ勝手にくっつくのですが、
歯の上で落ち着くと、周りに糸を出す種類のものがいて、
他のバイ菌と手をつなぐようにしてつながって、
非常にとれにくくなります。
ミクロの世界ではバイ菌の間に糸が張ったようになっており、
そこには食べかすや様々なバイ菌が引っかかっているので、
ちょうど、蜘蛛の巣のような状態です。

ただしミクロサイズなので、
感覚としては「しつこい油汚れ」のようです。
換気扇の油汚れや、グリスのようにネッチョリ、ベッチョリ付いています。

簡単には落ちない感じの強敵です。
こいつを何とかして歯ブラシで落とさなければいけません。

次回はやっと、「落とし方」です。

歯ブラシでピカピカ!!

」のツルツルな表面を「歯ブラシ」で
ピカピカにする方法とは???

どうしましょう?

歯の頭の部分は「エナメル質」というとても硬い材質で出来ています。
ちょっとやそっとの磨きですり減ったりするようなものではありません。
ですから、ガンガンこすってやれば、必ずピカピカになります

ところが、実際に「」が生えている周りには、
歯ぐき」があり、
歯ブラシをあまり大振りすると
歯ぐき」までガンガンこすることになります。
歯ブラシはタワシのようなものですから、
お肌と同じような「歯ぐき」を強くこすれば、
必ずになってしまいます。

また大振りすることにより、
歯ブラシは「歯と歯の間」や「歯の溝」を飛び越えて、
出っ張って当たりやすい部分だけをこすることになります。
これでは隅々まで磨けません

さらに、歯周病により歯ぐきが下がった状態では、
「歯」の「根」に当たる部分「歯根」が
「歯ぐき」の上に出ている場合があります。
この「歯根」の表面はもともと「セメント質」で覆われており、
その下には「象牙質」という歯の大部分を占める材質の部分があります。
セメント質」や「象牙質」の部分は「エナメル質」ほど硬くないので、
歯ブラシで大きくこするとどんどん削れてしまいます

このようなことから、ハミガキのときに
歯ブラシを「大振り」することは良くないと言えます。
というか、絶対やってはいけないこと、です。

では、どうしたら良いのでしょうか?

次に、歯につく汚れ、「歯垢」の性質とともに説明します。

2008年3月4日火曜日

歯磨き??? 2

続きです。

表面がツルツルな「」が、
机の上に一つ、落ちていたとして、
あなたはどんな道具で磨きますか?

柔らかい布でこすったら、キレイに磨けそうだと思いませんか?

歯の表面は磁器のお皿のようにツルツルしていますから、
布でピカピカに磨き上げることが出来れば、
もっともキレイになるはずです。

では、なぜ「歯磨き」には「歯ブラシ」を使うのでしょうか?

それは歯が
お口の中に生えていて、
一本だけでなく並んでいて
歯と歯の間歯にある溝歯の根元のくぼみなど、
複雑に入り組んだ部分があり、
そういった部分の汚れを効率よく落とすことができるからです。

実際のお口の中で、どれだけ一生懸命に布で歯を磨いても、
スミズミまでキレイにすることは出来ないでしょうし、
本当に気が遠くなるほどの長い時間がかかることでしょう。

では、もう一度
お皿のようにツルツルな「一本の」に考えを戻して下さい。
歯ブラシ」を使ってこの「」を磨くとき、
どうしたらもっともキレイに磨くことが出来るでしょうか?

歯磨き??? 1

まず最初に、
歯を磨く」という事について考えてみましょう。

皆さんは自分の歯をじっと観察してみた事がありますか?
ちょっとを持ってきて眺めてみて下さい。
どうですか?

白いですか?
ピカピカしていますか?
茶色いしみが付いていますか?
黒く虫歯になっていますか?
ザラザラしていますか?
根元に食べカスが付いていますか?

もしも、今、見ているが取れてしまって、
机の上にあったとしたら、
あなたはその歯をキレイに磨くために、
歯ブラシを使いますか?

歯の表面にはデコボコがありますが、
ツルツルしています。
ちょうど磁器の表面と同じような感じです。
お皿をキレイに磨くことを想像してみて下さい。

私ならツルツルのお皿をキレイにするのに、
ブラシ」は選ばないと思います。
柔らかい布やスポンジで丁寧に磨くのが良さそうに思います。
皆さんはどう思いますか?